技術面接を担当する機会があった. 今まで,面接されることはあってもする側になるのは初めて. 短い時間でよい成果を得るため,事前に色々と準備をしてから望むことにした.
最初に
面接といえば質問だ. 逆に言うと質問の集合が面接と言っても差し支えない. そこでなにを質問すべきか考えた.
採用面接の目的は一緒に働く仲間(を増やす|になる)ということだ. つまり,お互いに一緒に働きたいと感じるエンジニアなのかを判断できればパーフェクトコミュニケーションと言えるだろう.
事前準備
会話は3往復くらいさせると深く人となりがわかるらしい. なにも用意しないとそんなのは絶対無理なので,事前に質問を用意しておく.
エンジニアの場合,応募資料はだいたい以下の2つがある.
この2つからエンジニア像を作りつつ,質問したいことを用意した.
ブログやGitHub
ここから掴みたいのは2つ.
- だいたいのエンジニア像(実力・考え方)
- 最近どういうことに興味を持っていそうか
興味を持ったエントリがいくつあるかとか,どういうときにハマったかとかを注意深く観察し,どういうエンジニアなのかイメージを作っておく. あと,それとなく興味がありそうなことを掴んでおくと話の節々で盛り上がりそうなのでメモしておく.
職務経歴書
質問はなるだけここに書いてあることから作った. なぜなら,職務経歴書に書くくらいなんだからアピールしたいに決まってる.
そこで,実際のエピソードを詳しく引き出す準備をする. 自分なら聞いてほしいのは以下の3つ.
- なぜそれをしたのか(why)
- どうやってやったのか(how)
- よかったこと/悪かったことや反省点
少なくとも3往復はできそう.助かった.
エピソードについて深く聞くことで,事前資料から作ったエンジニア像を修正していく. 仕事でのエピソードはブログなどで書いてることとも関連があるはずなので,エントリ時点からどういう風に見解が変わったのかも注目したい.
ここまでで聞きたいことリストを作ることができる. あとは,ひとつのトピックについてLTぶんくらい話すと満足できそうなので5分話すとして,自分の持ち時間を考慮しつつ優先順位をつけておいた.
実践
面接を受ける人も自分を見て職場を選んでいることを念頭にコミュニケーションをとる. ここではガチガチに予定通りというわけではなく,できるだけ盛り上がるほうに転がす. そのほうが楽しいし,本音も出そうだからだ. 臨機応変に質問の順番を変えてもいい.
面接後の評価
応募資料と面接とのギャップを元に評価するのがいいと感じた. 最終的に一緒に働きたい度でフィードバックすることにした.
反省
技術的雑談レベルで盛り上がるとまではいかなかったけど,わりと深く話を聞くとこができた. 細かい修正はあれど基本的な技術面接のスキームとして使えそうだとおもったので今後も実践していきたい.
いやいや,もっとこうやったらいいよ!ってのがあればアドバイスください.